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◇ ほんとに神様は拾う気があるのか ・・・・・・ 第694
☆モバイルオフィスの作り方 ★
Vol.0694
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□ 次の夢も破れたがくじけない!
□ 春が来たので・・・
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☆ 次の夢も破れたがくじけない!
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古いことわざに”捨てる神あらば拾う神あり”というものがあります。そして拾
う神様が現れたと思ったのにまた挫折したという話題です。
でも復活したのですよ!!
◇ 拾って捨てる神
最初の挫折は自社のサーバーの中身をすっかりOneDriveに移動して、どこから
でもアクセスしようというものでした。
OneDriveが応答しないように見えたので諦めてDoropBoxにすがりました。
DropBoxはOneDriveと違って、状況を細かく説明してくれます。
私どものサーバーは整理したあとでも1T程度の容量があり、ファイル数は200
万個以上あります。
大変な仕事をさせていることは重々承知でお願いしたのですが、DropBoxでも
次第に起動時の処理が遅くなりました。
”Indexを構築中です・・・・”
う???ん・・・Indexねえ・・・
Indexというのは一般的に実体データとは別に高速に検索したり比較したりす
る際の索引簿で、私はdbは専門なのでその性質や重要性はよくわかっていま
す。
そして、DropBoxやOneDriveで重い処理とはこのインデックス関連の仕事だと
理解しました。
フォイルシステムとは基本的にIndexであって、あるファイルを高速で探せる
のもOSが用意したIndexの賜物です。
そんなOSには頼れないOneDriveやDropBoxは自身でIndexを用意しているよう
なのですが、何分ファイルシステムのIndexは大きいのです。
極端に言えばファイル1個毎にフルパスでIndexが必要で、それを構築するとし
たら・・・
そして大きなファイルが少しだけだとよいのですが小さな数バイトのファイル
が100万個以上あったら多分ファイル領域よりIndexのほうが大きくなってしま
うでしょう。
◇ OneDriveは単に寡黙なだけ?
今にして思えばOneDriveが”変更点を探しています”と言って数時間沈黙して
いるのはこのIndexの処理だったかもしれません。
DropBoxは同じような局面で、”起動しています”→”同期中です”→”Index
を作成しています”などと賑やかしく処理の内容を表示します。
もしかしたらOneDriveでもじっと待っていたら処理が始まっていたのかもしれ
ません。
でも何が起こっているのかよくわからず、この先どうなるかもわからないのに
数日も待つのは断念しました。
結果の領域のとり方などを見ていると、OneDriveもなかなか良い仕事をしてい
たのですが・・・
とはいえ、DropBoxを使うと決め、料金も支払い、サーバーの中身を全部DropB
oxに同期しました。
この時点で作戦は成功したかに見えたのですが・・・・
◇ サテライトオフィスのサーバーがダウン
サテライトオフィスのサーバーは会社のサーバーとは別で、ほぼ私の個人用の
サーバーです。でも基本的に内容はオフィスのサーバーと同じで、大変な努力
を重ねて両サーバーは同期を人間力で構築していましたが、ある時を境に無理
だと断念しました。
そこで今回の計画が持ち上がったのですが、DropBoxとPlaceHolderのみの同期
をさせました。
PlaceHolderとはDropBoxの用語で、ファイルは見えるし操作もできるが実態は
クラウド上にしかない・・・と言う状態を指します。
何が問題かというと、DropBoxは領域はDドライブに作れるものの、IndexはCの
特別の領域に作るらしいのです。
そしてさほど大きな領域を確保していなかったサテライトオフィスのサーバー
はCドライブがいっぱいになってしまったのです。
そもそも、このサーバーにDropBoxの同期を、それもPlaceHolderのみの同期を
させようとしたのはアップロードのためでした。
テレワークが続いたので最近手がけたシステムはすべてサテライトオフィスの
プログラムが最新です。
これをDropBox経由で会社のサーバーに同期させるには、Gbaseの回線を持って
いるサーバーに同期させたかったのです。
でも・・・・Cドライブが満杯になってサテライトオフィスサーバーは退場し
ました。
◇ では仕方がないのでDynaBook
そもそもサーバーはファイルの保管庫なのですが、それならマナベの仕事で使
うDynaBookでアップロードしようと考えました。
もちろん出来るのですが、私のDunaBookもPlaceHolderのみであり、余裕
で会社のサーバーの中身が見えているのでここに最新とおぼしきファイル群を
コピーしたのです。
100Mbpsの低速回線ながら私のDynaBookはけなげにもファイルのアップ
ロードを始め、さほどウェイトもかからずにホクホクしていました。
ところが・・・・
ファイルサーバーの大量のファイル群を一旦私のダイナブックのDドライブに
コピーします。
そして信じがたいことに私のダイナブックのDドライブは満タンになってしま
ったのです。
当たり前の話ですが、PlaceHolderにしていてもいったんは自身のドライブに
ファイルは集まり、しかもそこでは大渋滞を起こして数日は実体ファイルを持
ったままの状態になります。
私のダイナブックはディスクはSSDでCPUはCoreI7の高速であり、メモリも当時
のノートとしては大きな6Gを搭載していて、PCオタクのN君の仕事用PCほどで
はないものの、かなり強力です。
ただし、あくまでも作業用なのでそれほど巨大なディスクは搭載していませ
ん。
そしてやはりディスクがいっぱいになりました。
ここでも残念な結果が起こったのです。
◇ そんなことでくじけるマナベではない!
そんなことでは私は挫折しません。会社にある古いサーバーにSSDを搭載し、D
ドライブには2Tの巨大なハードディスクを搭載して最新のサーバーOSをセット
アップしてもらい、持って帰ったのです。
いま、私の横では旧サーバーからこの新サーバーにデータをコピーしていま
す。
インジケータによるとあと23時間ほどかかるそうですがそれでも残りのファイ
ル数は100万個ちょっとで300Gほどに減りました。
秒速2.3Mで転送中だそうです。
さらに新サーバーにはすでにアップロードが出来ているDropBoxの全領域を実
態ファイル付きでダウンロードしています。
こちらはまだ1/4程度がすんだだけで2日以上かかると表示されています。
とはいえ、同じ回線(片方はLANで片方はネット回線だが同じネットワーク内)
なので、どちらか片方がすめば速くなることと思います。
今はサーバー2台とダイナブックの3台に囲まれて、まるで航空機のコックピッ
トのように狭くなったオフィスで仕事をしています。
あと数日したら、そしてかなり古い引退後のサーバーがもしこの任務を完遂し
たら・・・CPUを小マシなに載せ替え、メモリを3倍ほどに増設し、マナベの
サテライトオフィスのサーバーは強力になります。
マナベだって年金ももらわず、引退もせず、最前線で仕事をしているのですか
ら、サーバーにだってこれぐらいの仕事をさせても罰は当たらないと思う次第
です。
◇ ノウハウとはこんなもの・・・
ここまででほぼ3ヶ月をかけ、2回挫折したのですが私は諦めません。
近い将来、お客様たちにお勧めする安全で安価なサーバーの構築の方法を検討
しているのです。
失敗??失敗の中からしかノウハウはつかめません。
教科書に書いてあることやカタログを見て出来ることを判断するほどマナベは
若くありません。
つらい失敗を繰り返してしかノウハウはつかめないと知っているからです。
誰かが知識として、私が持っているノウハウを知ったら真似が出来るとした
ら、私はそんなものをノウハウとは呼びません。
何度も失敗して悲しい思いをして、つかんだノウハウは例え分かっていても真
似など出来ないものです。
山のような失敗の中にだけ、成功のネタはあるのです。
それにしてもとんでもない執念だとあきれる向きもあるかもしれません。
私はPCとソフトウェアーに関しては独特のカンがあり、これはきっと成功する
と自身の本能が勧めるときにだけ、この失敗を繰り返すのです。
だから最後には必ずものにしますし、そのわずかな成功だけをネタに生きてき
たのです。
マナベがお勧めする・・・と言った場合にはこの程度の失敗の中からつかんだ
よい果実があるのです。
とはいいながら・・・・本当にトホホな毎日です。
サーバーに場所を空け、遠慮しながら暮らす日々から一日も早く解放されたいです。
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☆ ついに春、サクラが咲いた・・・いやもう散った?
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ついに春が来ました。実は本編から1週間が経ち、ついにサテライトオフィスの
新サーバーはDropBoxと同期を完了し、と言うことは会社のサーバーと同期が出
来たのです。
◇ 苦節20日間
OneDriveではだめだと判断してDropBoxで実験を始めたのが3月19日であり、本
編を記述したのが1週間前の4月2日で、今日は4月10日です。この間に失敗もあ
り(サーバーがいっぱいになるなど)約20日間かかりました。
サーバーを入れ替えてからでも10日以上かかっています。
さすがに200万個を超えるファイルと1.2Tのデータは同期に時間がかかりまし
た。
その間に会社で引退した古いサーバーをディスクを入れ替えて新しいサテライ
トオフィスサーバーとし、メモリも倍の16Gに増やしてひたすら待ちました。
やはりしんどいのは小さなファイルが大量にあることで、数十Gのファイルの
ダウンロードに比べて数Kバイトのファイルが超高速なわけではなく、Logなど
のテキストファイルをもっと整理しておくべきでした。
でも昨日(4月9日)には同期が完了しました。やっとです。
◇ そのおいしいこと・・・・
私の仕事用のダイナブックはこの新(中古)サーバーをサーバーとして認識して
いますが、すでに実用の領域として活躍しています。
週末ですが忙しいのでお客様のプログラムの改造などをして、ふと会社のサー
バーに同期されているか???と思ってリモートで会社のサーバーを覗くとち
ゃんと最新化されています。
私は全く意識しませんが、今後は会社のオフィスのサーバーと私のサテライト
オフィスのサーバーは完全に同じものにほぼリアルタイムで同期されるようで
す。そしてその内容はDropBoxサーバーにも同期されているようです。
つまり別の場所にある3台のサーバーが同じデータを持っているわけで、もう
サーバーにRAID10などで冗長性を持たせることはしません。
OS領域はちょっと早めにSSDにし、データ領域を巨大なHDDで単独構成し、万が
一サーバーが壊れたらDropBoxから再同期することで復活します。
とても平穏な環境が戻ってきました。春ですね・・・・
◇ OneDriveアプリに64BIT版がでたらしい
そんなことをしているうちにインターネットのニュースでOneDriveに64BIT版
のOneDriveが出来たと言うことが書かれています。
https://japanese.engadget.com/onedrive-64-bit-030029289.html?guccounter=1&guce_referrer=aHR0cHM6Ly93d3cuZ29vZ2xlLmNvLmpwLw&guce_referrer_sig=AQAAAITNnFTKc7H3SP4V9Cg7TPwzZaej1Ta0DDwEbpLnA3egRyUIeHuF30CQdu96fhkJf1uI18vNm-4HtR-jSch7S6dOSOXy3MZJ46ZcHhVM3R5asFgbrpPLjAEORhCaEnrEeNDQgrG8bVHGPkEmtT930CGJfI-x54T3c4N0bO_TyXSj
”Microsoftは、大きなファイルや多数のファイルを扱う場合には64bit版が適
切な選択だとしています。”
と言う解説がありますが、1ヶ月早くこのことが実現していたら私の選択は変
わっていたかもしれません。もう10日もかけてDropBoxの同期を済ませたので
いまさらOneDriveに戻るつもりはありませんが、OneDribeもいい仕事をしてい
るので残念です。
OneDriveでよいかどうかを実験するのはまた最低2週間ほどかかり、そこであ
れこれとノウハウをつかむためには膨大なエネルギーが必要ですから、良いの
でしょうが数年先までこの実験をする余裕はないのです。
まさに縁が無かったと感じています。
◇ 同期は大事か??
ところで会社のサーバーとサテライトオフィスのサーバーの同期は重要か?と
言う根源的な問題をお話ししましょう。
もう何年も(15年以上)サテライトオフィスを開設していて、その間はファイル
サーバーレベルではなく間接的な方法でファイルを同期してきました。
例えばHTMLで作ったプログラムの場合には道具の如何に関わらず、お客様のサ
クラサーバーのプログラムが最新で最優先です。
プログラムの改修前には必ずサクラサーバーを確認します。
そのほかの資料でもOneNoteに必ずあるのでファイルサーバーレベルでの同期
は必ずしも必要はありません。
会社のオフィスでサテライトオフィスにある最新の書きかけのマニュアルは通
信で簡単にとれるからです。その逆も同じです。
でもそこに”どれが最新か?”と言うことを考えないといけないほんの少しの
エネルギーがかかり、まさに”モバイルオフィスの作り方”の根源に関わります。
”どこでも仕事、いつでも仕事”と言う観点から言うと、ファイルサーバーの
同期も重要です。
ただ今まではサーバーレベルの巨大な同期をする方法がなかったのです。
やはり同期が完了して会社とサテライトオフィスのサーバーが同一になったと
いう安心感と安定性は苦労しただけのことがあって、とてもありがたいもので
す。
多分一般の企業であれば本支店間の同期と言うことになるのでしょう。
本支店間の情報的な距離がとても近くなるのです。
そしてこの方法はリアルタイムのバックアップを意味します。
とても平穏な日々が戻ってきました。つい先頃まではずっとハードディスクの音
が鳴っていたサーバーもシーーンとしています。
どうしても実現したかったことだけにとってもうれしいです。
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[モバイルオフィスの作り方]はサボのマナベが日々気づいたこ
とや思ったことをお天気の良い日の縁側に座ってポツリポツリと
お話しするようなマガジンです。
ご意見などもあることと思います。
もしご意見等がありましたらお寄せいただければ随時話題にして
いきたいと思います。
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