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◇ えっ!梅雨入り?? ・・・・・・ 第697
☆モバイルオフィスの作り方 ★
Vol.0697
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□ 町内にお城はあるは、魔物はいるは・・・
□ セミの夏?17年ゼミに寄せて
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☆ 町内にお城はあるは、魔物はいるは・・・
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ある穏やかな日になにげにネットのニュースを見ていたらドラゴンクエストの話
題がありました。
私はあまりコンピュータでゲームはしないのですが、ドラクエだけはちょっと別
です。
これは無料で遊べるスマホのゲームで、今までと違うのは出かけないといけな
いことです。
コロナでテレワーク中で、なるだけ散歩に出かけるようにしてはいるのです
が、ふだんは通勤で会社まで1kmの道のりを歩くのがちょうど良い運動なの
ですが、それさえしなくなりました。
何か出かける理由を見つけなくては・・・・と思っていた矢先ですので渡りに
船とばかりに飛びついた次第です、
このドラクエの面白いところは、ゲームの世界ではなくて私が住んでいる街が
ドラクエの世界になることです。
初めて見たときにはびっくりしました。
町内のすぐ近所の公園に巨大なお城があるようなのです。
そしてごく近くの駅には魔物がいるのです。
いや、よく見たら町内は魔物だらけです。
◇ とりあえずドラッキーと戦う
自宅から出なくても10m以内にドラッキーという空を飛ぶ魔物がいて、自宅の
リビングでも戦えそうなのでちょっと戦ってみました。
これは圧勝です、
そこで気を良くしてまずはお城に出かけることにしました。
HPを回復して薬草をもらって、数匹のスライムを蹴散らし、意気揚々と会社の
方に歩いて行きました。
さすがに歩きスマホはまずいと思ったので、要所要所で立ち止まっては戦いを
繰り返し、”楽勝やん!”と思っていた矢先にキメラとであいました。
キメラと言えばあの”キメラの翼”のキメラです。
鳥のような虫のような魔物で、過去の経験から言えばこれは弱い!
と思って戦ったのですがこのキメラは火を吐くのです。
ほんの数秒で”マナベは力尽きました。”
うーーーん、これは作戦を練り直さなければ・・・・
◇ いつもの戦い方に戻る
世間をなめるとこんな痛い目に遭うと言うことを思い知らされたので、ドラク
エの基本に立ち返ることにしました。
・ 経験値を獲得する
・ アイテムを手に入れる
・ 情報を集める
これが正しいドラクエの戦い方です。
とりあえずはこのドラクエを起動した状態で町中をさまようことにしました。
別に私がコントロールしなくてもアプリを起動さえしていたら勝手に戦いは進
むようで、経験値も稼げますしなんとなくアイテムも集まるようです。
その上、しばらくしてアプリを見ると”よく歩いてえらい!”と褒めてもらえ
るようです。
かなり以前からあるゲームらしくて、回りの対戦者の様子を見たら皆さんベテラ
ン揃いです。たまたま近所にいた・・らしい見知らぬ方が加勢してくださってキ
メラも倒せました。
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☆ セミの夏?17年ゼミに寄せて
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セミって夏になると地中から出てきて朝の早くから騒がしく鳴き騒ぐあのセミの
話題です。
◇ 私のセミ知識のすべて
子供の頃に大人たちから”セミは7年を地中で過ごして地上で羽化して1週間で
生涯を終える”と聞きました。
これが本当かどうかは未だに確認できていませんが、梅雨明けごろに私どもの
ネコの額ほどの庭からも数匹のセミが出てきて羽化します。
さすがに深夜の羽化は神秘的で、駄犬が生きていた頃は”7年も努力した生き
物だから君のおやつではない!”と制止するのに苦労しました。
でもなんで7年なのか?暗い地中でどうやって7年を計っているのか??など謎
は尽きません。
日本のセミは7年前に生まれた卵が毎年、羽化しますからほんとうに7年なのか
どうかは確認のしようもありません。
ある記事によると3?4年で出てくるという記事もありました。
それにしてもほぼ毎年同じ時期に出現しますからかなり精度の高い体内時計を
持っていると思われます。
で・・・今回の話題は北米に暮らす17年に一度大量発生するというスケールの
違うセミたちの話題です。
◇ まもなく大量発生、17年ごとの「周期ゼミ」、なぜ17年なのか?
今年のネットでは17年周期の”周期ゼミ”の話題がいっぱいです。
これは日本のセミと違って本当に17年に一度大量発生してその後は17年間は発
生しないそうです。
でもその数たるや半端ではなくて数億かまたは数兆と書かれています。
私がこの奇妙な周期ゼミを知ったのは生物学関連の本ではなく、数学の本でし
た。
この本との出会いはちょっと変わっていて、数学が英語と並んで苦手な私はふ
としたきっかけで”フェルマーの最終定理”が証明されたときの物語をテレビ
で見て、その物語を探していてこの本と出会ったのです。
ここには難しい数学のことよりも、素数と格闘した数百年前からの数学者の物
語が語られていて、中でも私が長年疑問に思っていた”数学は自然科学か?”
と言う疑問にも答えらしきものが書かれていてすぐに夢中になりました。
古くはオイラー先生やガウス先生という偉大な数学者に始まり、リーマン予想
のリーマン先生の話題に進み、さらにインド出身のラマヌジャン先生や、私た
ちの直系の先祖のチューリング先生のことも語られています。
その中に17年ゼミの話題もあるのです。
そこではなぜセミが17年に一度大量発生するのか・・・と言う謎が数学者らし
い視線で語られていますが、確かに素数年に1度だと他の生物の周期と合わな
くて良いという説明には説得力があります。
一方でこの本を読んだ後でテレビのドキュメンタリーでもちらっと見たのです
が、17年セミの大量発生している地域では野良猫がセミを食べないという説明
をしていました。
寿命が10年ちょっとの猫から見たら17年に一度のこのごちそうを食べて良いか
どうか分からないようです。
ネコに図書館があって猫用の歴史書などがあれば世代を超えてこの知識を伝え
ることも出来ますが、そんなものはありませんからほとんどのネコは初めて見
る不気味で騒がしい生き物で、食べてもおなかを壊さないかどうかがわからな
いそうなのです。
そして勇敢なグルメネコがチャレンジして食べても大丈夫と分かっても子孫に
伝えるすべもないのです。
◇ 試行錯誤の結果かも知れませんが・・・
これは長い進化の過程で17年に一度羽化するセミ一族が結果として進化の勝者
になったのかもしれないですが、それにしてもほとんど情報のない地中で17年
のそれも数日の範囲で羽化する時期をどうやって決めているのだろう・・・と
不思議でなりません。
そもそもこの周期ゼミが羽化の時期を間違える場合は13年目に羽化するそうで
す。セミが素数を知っているとしか思えません。
この本を読むまで13や17が素数であることなど意識したこともなく、素数が不
思議な数だと言うことも知りませんでした。
数学者のもっとも嫌うでたらめと無秩序にしか見えない素数の並びが数学のも
っとも根源的な数論そのものであり、しかも未だにその法則性を誰も解明して
いないとは驚きです。
リーマン先生は素数を使った”ゼータ関数の非自明の0点は1直線上に並ぶよう
だ。証明は出来たがまだ発表できる段階ではない。”と論文に発表したすぐ後
にご逝去されました。
今から150年ほど前のことです。
今ではコンピュータを使って数億個の素数がリーマン予想の通りだと分かって
いるものの、数学的な真理はこのような膨大な実験結果でも証明とは呼べない
そうです。
もしかしたらその後の天才的な数学者たちでさえ証明できなかった総数の謎を
セミたちは体内のホルモンの活動なので簡単に解明しているのかもしれません
ね。
私たちが日々使っているTLS暗号も巨大な2個の素数を使って作られます。
日々お世話になっている素数なのですが未だに謎だらけのようですね。